「貴方様の為に。」


君はいつも嘘を吐く。


「貴方様だけの為に。」


君はいつも嘘吐き。




そんな君は






【嘘吐キ。大嫌イ。】











黒い髪、長い肢体、整った筋、悪戯な唇、


まるで自分とは違う生き物のような気がして、欲してやまなかった君を意地悪なやり方で手に入れた。


君の大切な物と引き換えに、君は自ら僕の物になった。



君は言う、


「貴方様の為なら、」


そんな気ないくせに。


「貴方様が全て、」


そんなのは嘘だ。


「仰せのままに、」


そんな嘘吐キ。大嫌イ。








柔らかな唇が嘘を吐く度、僕は君が嫌いになるから、


君は虐められても仕方ないんだよ。




嘘吐きな君をもっと開いてくれなきゃ痛くするから、


嘘を吐かないで、


嫌いになりたくないんだよ。





嘘吐キ。大嫌イ。








光る瞳、鋭い媚態、上ずった声、曖昧な反応、


まるで自分達は死に逝く生き物のような気がして、欲してやまなかった君を無理矢理なやり口で征服した。


僕の健全な愛と引き換えに、僕は愛玩の君を手に入れた。




僕は言う、


「君を愛してる、」


そんな気ないくせに。


「君を愛してる、」


そんなのは嘘だ。


「君を愛してる、」


そんな嘘吐キ。大嫌イ。








蠱惑な唇が嘘を吐く度、僕は君が嫌いになるから、


君を虐めたくなっちゃうんだよ。




我が儘な舌をもっと裂いてくれなきゃ痛くするから、


嘘を吐かないで、


嫌われたくはないんだよ。





嘘吐キ。大嫌イ。











甘い嘘、幻の誘惑、無意識な色香が漂う度に僕を走らす。


君は嘘吐キ、


君は嘘を吐く、


そうやって騙す気もない君に騙される僕は愚かな行為を知っている。







嘘吐キ。愛シテル。










淫らな唇が嘘を見せる度、僕は君が好きになるから、


君は虐められても仕方ないんだよ。



嘘吐きな君をもっと開いてくれなきゃ痛くするから、


嘘を吐かないで、






正直な躯が愛に嘆く度、僕は君を壊したくなるから、


君を虐めても良いんでしょう。



迸しる君で僕を濡らしてくれなきゃ痛くするから、




嘘を吐かないで、


嫌いになりたくないんだよ。







嘘吐キ。大嫌イ。












end.